【胃がんの症状・検査・治療|部位別がん情報】

死亡件数3位!

胃がんは死亡件数3位の頻発がん。男性では2位です。

 

スキルス胃がんなど、20代・30代からリスクのあるがんもあるので、若くて健康に自信がある人も注意が必要です。

 

このがんについてまとめました。

 

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胃がんとは?

胃壁は5層からなっています。

 

内側から順に、粘膜・粘膜筋板・粘膜下層・固有筋層・漿膜(しょうまく)です。

 

胃がんは、最も内側の粘膜から始まります。

 

粘膜内の細胞が何らかの原因でがん化し、外側の層に広がって漿膜を突き破り、さらに大腸や膵臓など周辺の臓器までがんになっていきます。

 

このようにがんが広がることを浸潤(しんじゅん)といいます。

 

胃がんは検査でみつかる大きさになるまで何年もかかると言われています。

 

「早期胃がん」とは浸潤が粘膜下層まででとどまっているものを指し、それより深く浸潤しているものは「進行胃がん」と呼ばれます。

 

胃がんの種類

早期胃がんは、T型(隆起型)、II型-a(表面隆起型)、II型-b(表面平坦型)、II型-c(表面陥凹型)、III型(陥凹《かんおう》型)の5種類に分類されています。

 

T型→II型→III型の順で進行度合いが大きくなります。

 

進行胃がんは1型(限局隆起型)、2型(限局潰瘍型)、3型(浸潤潰瘍型) 、4型(びまん浸潤型)の4種に分類されます。

 

3型は胃がんの40%、2型は25%を占め、症例が多いものです。

 

4型は最近話題になることが多い「スキルス胃がん」と同じものです。

 

このほかに組織型分類という分類方法があって、これに従うと胃がんの大部分は「腺がん」です。

 

スキルス胃がんとは?

スキルス胃がんは胃がんの10%を占め、自覚症状が少なく、検査でも発見しにくいので注意が必要です。

 

胃壁表面の粘膜に変化が少なく、水面下で広がる感じなので、内視鏡検査では見つけにくいのです。

 

しかし見かけと違って胃壁の内側に広く深く広がり、転移しやすいため切除困難なことが多く、治療が困難な胃がんです。

 

胃がんは一般に中高年でリスクが高まりますが、スキルス胃がんは20代30代でも発症しやすい特異性があります。

 

胃がんのリスク要因

喫煙、それから塩分過剰・野菜不足の食生活が胃がんになりやすい生活習慣です。

 

もう一つ、近年注目されているのがヘリコバクター・ピロリ菌(通称ピロリ菌)の持続感染です。

 

ピロリ菌とは?

ピロリ菌は、胃や小腸に寄生して潰瘍を起こすらせん型の細菌です。

 

胃の中は胃酸のせいで強酸性であり、その中でずっと生息できる細菌はいないというのが長い間の定説でした。

 

ところが1983年に発見されたピロリ菌は、胃酸を中和する酵素を持っていて、胃の中で生息・繁殖できることがわかりました。

 

(発見者のロビン・ウォレンとバリー・マーシャルは、発見の功績により2005年ノーベル生理学・医学賞を受賞)

 

そしてピロリ菌は胃炎や胃潰瘍を引き起こすことが証明され、さらには胃がんとの関連が90年代以降に明らかにされました。

 

ピロリ菌の感染経路は口からだと考えられていますが、はっきりしたことはわかっていません。

 

昔はほとんどすべての人が感染していましたが、先進国では衛生管理の進歩によって非保菌者が増えています。

 

日本での保菌率は1992年のデータで、20代が25%、40代以上が70%超です。

 

ピロリ菌がいるかどうかを調べるのは、胃がん予防の重要な検査になっており、人間ドックでもスタンダードです。

 

また、ピロリ菌を駆除する除菌療法もあります。

 

胃がんになりやすい人

年齢的には40代後半からリスクが上昇しますが、前述のようにスキルス胃がんは20代・30代もリスク大です。

 

そしてタバコを吸う人、濃い味付けが好きで野菜や果物をあまり食べない人は胃がんに注意する必要があります。

 

胃がんの症状

胃がんは固有の自覚症状が少ないので、発見が遅れやすく、注意が必要です。

 

まず、早期ではほとんど自覚症状がありません。

 

もう少し進むと、胃痛・胸やけ・吐き気・食欲不振などの症状が出ますが、胃炎や胃潰瘍の症状と同じなので区別がつきません。

 

体重減少をはじめ明確な異常が現れ始めたら、その時はかなり進行している場合が多いです。

 

一つ、重要な手掛かりになるのは便の色です。

 

便が黒いと胃から出血している証拠です。

 

腸で出血すると赤い便が出ますが、胃で出血した場合は血液が消化液で変化して黒くなります。

 

黒い便を時々みかけるようになったら、胃から持続的に出血しているということですから、胃潰瘍や胃がんのサインです。

 

胃がんの治療

胃がんの治療法の中心は手術です。

 

代表的な手術は、胃全摘術・幽門(ゆうもん)側胃切除術・幽門保存胃切除術・噴門(ふんもん)側胃切除術。

 

上記の摘出手術とともに、摘出した部位の前後を縫い合わせてつなぐ、消化管再建手術も行われます。

 

また、必要に応じて胃の周囲のリンパ節も切除するリンパ節郭清も行われます。

 

開腹手術が一般的ですが、体の負担の軽い腹腔鏡手術の件数も増加しています。

 

ただし、再建手術やリンパ節郭清が難しいため、問題もあるようです。

 

また、早期がんの場合は内視鏡治療で済む場合もあります。

 

口から内視鏡(胃カメラ)を入れて、その先についた輪っかでがんの出っ張りを切り取るだけ。

 

手術後の食生活にも影響がないので、これで済むならとても良い方法です。

 

化学療法(抗がん剤)は、手術の補助として用いられる場合と、手術が難しい場合の延命・緩和の手段として用いられる場合があります。

 

胃がんの検査

血液検査 胃がん検査目的では、血中のCEAやCA19-9と呼ばれる腫瘍マーカーの量を調べます。腫瘍マーカーとはその腫瘍がある時に、血液中で増加する物質です。
内視鏡検査 いわゆる胃カメラです。ただし、スキルス胃がんなどは見つけにくいことも多いです。
病理検査 内視鏡を使って胃の組織の一部を採取して調べます。
胃X線検査 造影剤(バリウム)を飲んで、レントゲン撮影し、胃の形状を観察します。
CT検査 X線で体の輪切り映像を撮影する検査です。横たわって大きなドーナツのような装置の穴を出入りして撮影されます。
PET検査 がん細胞は正常細胞より圧倒的に大量のブドウ糖を吸収します。そこでブドウ糖に似た放射性物質を飲んで、体内から出る放射線を撮影して画像化すると、がんのある部位が光って見えます。これがPET検査で、撮影装置の外見はCTとよく似ています。

 

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